gumiとアングーという2社によって共同開発された本作は、フリック操作でキャラクターを弾き飛ばし、敵にぶつけて戦うといった、ひっぱりアクションRPGである。
アクションの部分は、敵にぶつけ、フィールドの壁でバウンドさせ、さらに当てる、といったコンボを繋げていく「スマッシュ」と、その連鎖によって蓄積した「マナ(魔法力)」を消費することで発動できる強力な「マジック」という、2つの攻撃を重ね合わせて敵を倒していくというもの。
バリエーション豊かな「マジック」や、それぞれ個性豊かなキャラクターたちなどを自在に組み合わせて、戦闘を有利に進めていこう。
簡単操作で楽しめる爽快感溢れるアクションと、丁寧に作り込まれた育成RPGという、戦術性と戦略性の2つを同時に楽しむことができる作品だ
ストーリー
物語は王道のファンタジーで、プレイヤーは闇の竜と邪悪なるモンスター軍団によって平和を脅かされた「サンクチュアリ」という世界を救うために、正義の戦士たちを率いて戦いを挑むことになる。
深い設定や目まぐるしいストーリー展開などはない作品であるが、個性豊かなキャラクターたちと共に繰り広げられる冒険活劇は、大いに魅力的なものである。
ゲームシステム
コンテンツ数はあまり多くないが、1つ1つは丁寧に作られており、やり応えは充分にある。
キャラクター個々に成長ボードが用意されているなど、育成要素が豊富な作品なので、育成RPGが好きなプレイヤーには特にオススメできる作品といえるだろう。
ボードの解放には「オーブ」というアイテムが必要。これはクエスト報酬で獲得することができる。
大量に獲得できるイベントクエストなどもあるので、小まめにチェックしておこう。
難関クエストには、4人のプレイヤー同士で協力できるマルチプレイにて臨もう。
自動マッチングや、友達同士で挑めるタイプなどがある。
キャラクターは「剣士」や「魔法使い」などのジョブに分かれており、それぞれに特性や固有スキルなどが設定されている。
フリックしての移動距離などにも違いがあるので、プレイスタイルやステージに合わせて編成していこう。
「魔法使い」を揃えて範囲魔法攻撃で一気に敵を叩くもよし、きっちり「僧侶」を加えて回復しながら安全に戦ってもいい。
攻略に詰まったら、一度編成を見直してみるのもいいだろう。
バトルはターン制。キャラクターをフリックして弾き出し、敵にぶつけることで攻撃となる。
この時、反動などで仲間キャラクターにぶつかると、追加攻撃である「スマッシュ」が発動。
この「スマッシュ」が繋がれば繋がるほど、必殺の「マジック」を放てるだけの「マナ」が早く蓄積していく。
「スマッシュ」にはビリヤードのような様々なテクニカルな要素があるので、まずは様々な動きを見て慣れていくのが肝心だ。
クエストのボリュームは膨大で、やり応え充分。
イベントクエストなども随時更新されているので、メインを進めつつそちらも楽しんでいこう。
グラフィックや音楽
グラフィックなどはまずまずといったところ。悪くはないが、イラストと3DCGの差異というか、違和感のようなものが感じられ、素直に受け取り難いのが惜しい。
ただ縦画面の良点を最大限に活かしたメニューやバトルにおける画面の作りなど、ゲームデザインはたいへん優秀。見易く、遊び易く、そして何よりも、冒険に出ているというワクワク感が味わうことができる。
マルチプレイで使える豊富なスタンプの数々など、どこまでも楽しい気持ちにさせてくれるのも、実に素晴らしい。